トレーニング中の水分補給は、パフォーマンス維持と熱中症予防のために欠かせません。では、飲み物は「常温」が良いのか、それとも「冷たい」方が効果的なのでしょうか?
■ 冷たい飲み物のメリット
冷たい水(約5〜15℃)を摂取することで、体温の上昇を抑える効果があります。
運動中は筋肉の活動によって体温が上がり、発汗によって熱を逃がしますが、発汗量が多くなると脱水のリスクも高まります。
冷たい水を飲むことで得られる主な効果
・深部体温(体の中心温度)を下げる
・暑熱環境での運動パフォーマンス低下を防ぐ
・体感的な疲労感を軽減
実際に、アメリカのスポーツ医学誌『Journal of Athletic Training』では、「冷水摂取は高温下での持久運動能力を有意に向上させる」と報告されています。特に夏場や屋外トレーニングでは、冷たい飲み物の方が体のクールダウンに役立ちます。
■ 常温の飲み物のメリット
一方で、常温(約20〜25℃)の飲み物にも大きなメリットがあります。
冷たすぎる飲み物は、胃腸への刺激が強く、腹痛や消化機能の低下を招くことがあります。特に胃腸が敏感な方や、トレーニング強度が高く血流が筋肉に集中している状態では、冷水によって内臓の働きが一時的に抑制される場合もあります。
常温の水のメリット
・胃腸への負担が少ない
・体への吸収がスムーズ
・急激な体温変化を防ぐ
特に、筋トレや短時間高強度トレーニングの際は、冷たい水よりも常温の方が身体の安定を保ちやすい傾向があります。
■ シーンによって使い分けるのがベスト
どちらが「絶対に良い」というわけではありません。目的や環境に応じて、以下のように使い分けるのが理想です。
シーン おすすめの温度 理由
夏場・屋外・長時間の運動 冷たい飲み物(5〜15℃) 体温上昇を防ぎ、疲労軽減
冬場・室内・高強度トレーニング 常温(20〜25℃) 胃腸負担を減らし、吸収効率が良い
運動後のリカバリー 常温〜やや冷たい 胃腸への刺激を避けながら水分補給
どちらを選ぶにしても、「こまめに少量ずつ飲む」ことが大切です。
一度に大量の水を飲むと、胃に溜まりすぎてパフォーマンスが落ちたり、腹痛の原因になります。目安は15〜20分ごとに100〜200ml程度。また、汗で失われる電解質(ナトリウム・カリウム)を補うために、経口補水液やスポーツドリンクをうまく取り入れるのもおすすめです。
どちらが良いかは一概に決められません。大切なのは、自分の体がどの温度で動きやすいかを知ること。状況に応じて飲み分けることで、トレーニングの質と快適さを高めることができます。
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