「炭水化物を抜けば痩せる」と聞いたことがある方は多いでしょう。確かに、炭水化物を減らすことで短期間で体重が落ちるケースはあります。しかし、それは脂肪が減ったわけではなく、体内の水分や筋グリコーゲン(筋肉や肝臓に蓄えられた糖質)が減っただけの可能性が高いのです。

炭水化物(糖質)は、体の主要なエネルギー源であり、特に脳はエネルギーの約70%を糖から得ているとされています(日本栄養・食糧学会誌, 2018)。

糖質が不足すると集中力の低下、イライラ、頭痛などの症状が起こりやすくなります。

さらに、糖質が不足すると、体は筋肉中のタンパク質を分解してエネルギーを作り出そうとします。これは筋肉量の減少につながり、基礎代謝の低下を招き、結果的に「痩せにくい体」になってしまいます。

アメリカの臨床栄養学雑誌(American Journal of Clinical Nutrition, 2016)でも、極端な低糖質ダイエットが長期的に筋肉量を減らすリスクが報告されています。

また、炭水化物を極端に制限すると、腸内環境にも悪影響が及びます。食物繊維は炭水化物の一部であり、これを抜いてしまうと腸内細菌のバランスが崩れ、便秘や免疫力の低下を引き起こす可能性があります。

健康的に痩せるためには、「抜く」よりも「適量をコントロールする」ことが大切です。例えば、白米を玄米やオートミールに変える、夜だけ主食を軽めにするなど、質とタイミングを工夫することで脂肪を落としやすい体を作ることができます。

炭水化物は悪者ではなく、正しく摂ればトレーニング効果を高め、疲労回復を促進する大切な栄養素です。ダイエット中こそ、バランスを意識した食事を心がけましょう。

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