トレーニングをしても「筋肉痛があまりこない」「以前ほど痛くならない」と感じる方は多いでしょう。実は、筋肉痛の有無とトレーニング効果は必ずしも比例しません。筋肉痛がこないからといって、筋肉が成長していないわけではないのです。
筋肉痛は、正式には「遅発性筋肉痛(DOMS)」と呼ばれ、トレーニングによって筋繊維が微細な損傷を受けた際に起こる炎症反応です。損傷した筋繊維を修復する過程で、炎症物質(プロスタグランジンやブラジキニンなど)が放出され、痛みとして感じます。しかし、トレーニングを継続していくと、筋肉や結合組織、神経系が刺激に慣れ、同じ強度の運動では筋肉が損傷しにくくなります。これを「リピートバウト効果(Repeated Bout Effect)」と呼びます。つまり、筋肉痛がこないのは、身体が適切にトレーニング刺激に適応している証拠なのです。
筋肥大のメカニズムは「筋繊維の損傷」だけでなく、「機械的張力(重量による負荷)」と「代謝ストレス(乳酸などの蓄積)」によっても引き起こされます。したがって、筋肉痛が軽くても、これらの刺激が十分に加わっていれば筋肉は成長します。
むしろ、毎回強い筋肉痛が起きるほどのトレーニングは、回復を遅らせ、次のトレーニング効率を下げる可能性があります。理想は「適度な疲労を感じるが、翌日も動ける程度の負荷設定」。筋肉痛の強さではなく、フォーム・負荷・休養の質を重視することが、長期的な成長につながります。
つまり、筋肉痛がこないのは「効いていない」ではなく、「体が強くなっている証」。痛みに頼らず、計画的なトレーニングで確実に成果を積み重ねていましょう。
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